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「コモンセンス知識と情動研究会」の名称変更について

  本研究会は、人間の根源的で複雑なコモンセンスを旗印に、多彩な分野の研究者と実務家が子どもの発達や育児等について、 第一線の専門家と気軽に交流できる「場」として、7年間にわたり活動してきました。 会員数は2013年1月時点で240人に達しました。

当研究会では、当初は子ども中心でしたが、次第に成人のADHDやアスペルガー症候群などの発達障害、いじめ、 高齢認知症者の行動・心理症状(BPSD)、介護うつなどの分野横断の社会的問題がクローズアップされてきました。 介護現場等では、人間同士の感情的トラブル、高齢者の自己喪失感、認知症の人の行動・心理症状の問題が深刻化しています。 その結果、子どものコモンセンス知識研究会では実務家と一緒に、子どもという領域を超えて、人間の(子どもの)根源的コモンセンスを基軸に 情動(感情)という切り口で、社会的な問題解決に取り組もうという機運が高まってきました。 子どものコモンセンスの発達と高齢者のコモンセンスの喪失は双対関係にあり、年齢とは関係なく、 両方とも情動が深く関与しているからです。

このような研究会の実態と今後の活動の方向性を受けて、

  1. 研究会の名称は「子ども」に限定せずに、「成人・高齢者」も対象にした「コモンセンスと情動」が研究対象であることを明示します。
  2. 現場では、発達障害の子どもや認知症の人の行動・心理症状への対処に苦慮しており、「常識・コモンセンス」と「感情/情動」が相互に関わっているので、育児ノイローゼや介護うつ等の社会問題に焦点をあて、実務家の参画を促して社会貢献を目指します。
  3. 情動(感情)は「喜怒哀楽」や「感情と理性」という「括り」では十分に表現できないので、現場主義とコモンセンスの観点から情動研究に取り組みます。介護等の実務家とともに認知症の人の意図感情の理解技術を深化させ、生きがい、賞賛、誇り、プライド、自己喪失感など、実世界指向の広義の情動(感情)研究を開拓します。
新しい名称は、現在の研究会の実情と合致しており、「コモンセンス知識と情動」にという視座から、 発達心理、老年介護、認知症ケア、行動観察、幼児教育メディアなどの専門家が連携して、 少子高齢化社会の諸問題に向き合い、軸足は人工知能技術に置いて、社会貢献できるように活動を活性化させていく所存です。

主査 桐山伸也 (静岡大学学術院情報学領域)
主幹事 石川翔吾 (静岡大学学術院情報学領域)
幹事 佐藤久美子 (玉川大学教職大学院)
幹事 沢井佳子 (チャイルド・ラボ)
顧問 竹林洋一 (静岡大学創造科学技術大学院)